ケーススタディ: A&D
(株)エー・アンド・デイは創業以来40年以上、計量計測機器メーカーとして「はかる」ことを通じ社会の発展に貢献してまいりました。医療分野においては、今では殆どの電子血圧計に採用されている「オシロメトリック方式」を家庭用電子血圧計に於いて世界で最初に採用し製品化に成功しました。
同社は、携帯型自動血圧計(ABPM)機器および業務用はかりの分野におけるリーディングカンパニーであり、世界80以上の国に年間500万台以上の家庭向け血圧計を製造・販売しています。 2015年には同社の上腕式血圧計が、国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙飛行士のデータ収集に採用されました。
The challenge
同社の血圧計と体重計は、遠隔医療サービス向けにリアルタイムに測定値や関連情報をクラウドへ送信する用途で使用されています。
しかし、電波環境が厳しいエリアや基地局から距離のある環境では、安定したネットワーク接続とデータ通信の確保が大きな課題となっていました。さらに、通信障害が発生した際に、その原因を迅速に特定することが難しい点も問題となっていました。
The solution
Quectelの BG770A-GL モジュールは、(株)エー・アンド・デイの次世代コネクテッド遠隔患者モニタリング向け血圧計と体重計に採用されています。これらのデバイスは、測定データや関連情報をリアルタイムでクラウドに保存する仕様となっており、遠隔医療サービスに関わる医療従事者や患者が、データをシームレスに活用できる環境を提供しています。
「低消費電力でコンパクトなサイズに加え、LTE-MおよびNB-IoTの両方に対応し、少量データ通信に最適である点から、QuectelのBG770A-GLモジュールが選ばれました。
(株)エー・アンド・デイ グローバルマーケティングマネージャー
特に技術サポートの充実度は選定における重要な要素であり、優れたコストパフォーマンスも大きな差別化ポイントとなりました。
また、ネットワークへの接続やデータ送信の失敗などで原因の特定ができないことがあった際に、通信ログを取得できるツールを提供していただき、不具合の原因を正確に特定することができました。この技術サポートは非常に価値のあるものでした。」
横山優氏
The results
QuectelのBG770A-GLモジュールにより、他社製品では接続が困難だった厳しい通信環境下でも接続でき、遠隔患者モニタリングにおける通信品質の安定性が大幅に向上しました。同社は、さまざまな環境やユースケースにおいて現地ネットワークテストを実施し、プロジェクトの差別化要因となる安定した通信品質を実現させました。
「 (株)エー・アンド・デイのアプリケーションは、IoT技術が“健康”という人間の根本的なニーズに貢献している好例です。」と、Quectel APACシニアセールス ディレクターの岡田泰幸は述べています。
「弊社のモジュールが提供する信頼性の高いセルラー通信により、測定データが、医療現場で活用可能な価値あるデータへと変換されます。これはコネクテッドヘルスが持つ本質的なバリューです。」
このソリューションは現在、北米にて展開されており、今後は欧州、日本をはじめとして世界各国に展開予定です。これにより、患者の血圧データをリアルタイムで取得・遠隔モニタリングが可能となり、訪問回数の削減、異常値の早期検知など、医療従事者の業務効率向上に貢献することができます。

The future
これらのコネクテッドデバイスは、医療・ヘルスケア業界向けに設計されており、病院、クリニック、在宅医療環境における遠隔患者モニタリング用途を想定しています。
「Quectelのモジュールとともに、コネクテッドヘルスデバイスの展開を今後さらにグローバル市場へ拡大していきたいと考えています。私たちは、予防医療や慢性疾患管理のためのインフラを、世界規模で強化していきます。」と、横山氏は述べています。